LBC StudiosがUnity LevelPlayのA/Bテストツールを使ってARPDAUを37%向上させた方法

LBC Studiosは2015年に設立されたカナダのゲームスタジオで、ヒット作Hempireで知られています。スタジオがHempireの収益増加施策について考えていたところ、Unity LevelPlayのチームが動画リワード戦略の最適化を提案しました。

LBC GamesのマーケティングディレクターであるGene Park氏が、動画リワードの再生数上限を引き上げることで、同一の枠でHempireのARPDAUを37%、ARPDEUを19%向上させた方法をご紹介します。それでは詳しく見ていきましょう。

動画リワード戦略の最適化

“私たちはHempireのAndroid版の収益を増加させる施策を模索しており、長年のパートナーであるUnity LevelPlayとアイデアをブレインストーミングしました。そしてともにたどり着いたのが、最適化が必要な重要項目である動画リワード戦略でした。

当時の動画リワードはユーザー1人あたり1日10回に動画再生数を制限していましたが、この制限を引き上げてみたいと考えました。仮説としては、再生上限を引き上げることで収益を増やし、高いインプレッション率を維持できるのではないかということです。これを試すために、Unity LevelPlayのA/Bテストツールを使うことにしました。”

動画リワード戦略をA/Bテスト

“ A/Bテストの設定は簡単で、数分で完了しました。Unity LevelPlayのプラットフォームデータを使って、各枠のパフォーマンスを詳細に分析し、1日あたり6回インプレッションという、高エンゲージメントの枠を特定しました。この高いインプレッション率は、枠に潜在的な収益性があることを示していたため、LevelPlayのキャッピング（上限設定）ツールを使って、この枠の動画リワードの再生上限を1日20回に引き上げることにしました。

テスト開始後も、Unity LevelPlayチームはプラットフォーム上でARPDAUをトラッキングし、一貫したアップデート情報を提供してくれました。わずか1週間で収益は14%増加し、インプレッション/DEUは18%増加しました。この素晴らしい結果を受けて、私たちはこの変更をすべてのトラフィックに実装することにしました。”

ポジティブな結果

“この枠の再生上限引き上げに伴い、HempireのKPIは予想を超えて急上昇しました。ARPDAUは37%、ARPDEUは19%、特定枠でのHempireのエンゲージメントプレイヤー数は80%増加しました。

この成功の流れを受けて、その他のHempireの動画リワードの再生上限も引き上げることにしました。また、同じ施策をiOS版Hempireの同一配置でも実施しました。

今回、この一見些細な調整がマネタイズ戦略に大きな影響を与えることがわかりました。今後もUnity LevelPlayのパートナーとの連携を続け、成長を最大化する新しい方法をともに模索していくことを楽しみにしています。