Malpa GamesがUnity Adsのイベント最適化によりD14リテンションをROASキャンペーンより40％向上させた方法

Malpa Gamesは、Word Spells、Word Search Evolution Puzzle、Word Pizzaといったヒット作で知られるキプロスに拠点を置くパズルゲーム開発会社です。ユーザー獲得（UA）戦略を最適化し、ユーザーリテンションを最大化したいと考えていた同社に対し、Unity Adsチームはイベント最適化の活用を提案しました。

UA責任者のAleksandr Sergeev氏とUAマネージャーのFedor Krivoblotski氏が、イベント最適化をどのように活用してスケールし、高品質なユーザーにリーチし、D14リテンションをROASキャンペーンと比較して40%向上させたかを説明しています。

イベントベースのユーザー獲得の試み

当時Malpaは新しいUA戦略の最適化方法を模索していました。ワードゲームのプレイヤーは長期的に一貫したエンゲージメントを持つ傾向があるため、MalpaのUA戦略は短期的なROI（投資収益率）よりも長期的なリテンションに焦点を当てていました。

Malpaは成長戦略の一環としてUnity Adsネットワークを利用していたため、Malpaのリテンション向上の要望を聞いたUnity Adsチームは、イベントの最適化を提案しました。

Aleksandr氏は次のように説明しています。「Unity Adsチームがイベント最適化キャンペーンを提案したとき、私たちはすぐに賛成しました。彼らは、イベント最適化キャンペーンにより、ゲーム内で特定のアクションを完了する高品質なユーザーにリーチできると説明してくれましたが、これは私たちの目標に非常にマッチしているように思えました。」

ターゲットにするイベントの選定

「まず、Unity Adsチームは初期のオプティマイザー設定を確認し、MalpaチームのKPIに基づき、どのゲーム内イベントが最適化に適しているかを選定しました。一般的に、Unity Adsは長期的に高いLTV（ライフタイムバリュー）を持つ上位5％から20％のユーザーが最初の7日間で完了するアクションを選択することを推奨していました。」

また、Krivoblotski氏は次のように説明しています。「私たちは、特定のレベルに到達するであろうユーザーをターゲットにするために、"レベル到達"キャンペーンを設計しました。各ゲームを評価し、どのレベル到達が最も高い収益性、リテンション、ROASをにつながるかを検証しました。あるゲームではレベル20に到達することが目標で、他のゲームではレベル50が目標というような具合です。」

複数のキャンペーンで規模を拡大

Malpaチームは複数のゲームでキャンペーンを展開しました。それぞれのキャンペーンは異なるイベントをターゲットにし、異なるユーザーにリーチしていたため、同時に実行してもユーザーの重複はなく、カニバリゼーション（喰い合い）を懸念する必要はありませんでした。

各キャンペーンで、Malpaチームはまずレベル5や10の達成といった簡単なイベントをターゲットにしました。そしてイベント最適化アルゴリズムのためのデータを蓄積し、より深いイベントに向けて目標達成の可能性を高めることができました。

Malpaチームは上位ファネルイベントを完了するユーザーにリーチし、規模を拡大してもパフォーマンス維持できることを確認した上で、ファネル内でより深いイベントへと拡大しました。たとえば、あるゲームの目標がレベル50だった場合、最初に簡単なイベントであるレベル10から始めます。

そこからMalpaチームはレベルを慎重に進め、レベル20をターゲットにすることでROASが向上することをテストで確認しながら、このプロセスをレベル50まで続けました。このようにして、Malpaチームは戦略的に影響力の高いゲーム内イベントを見つけ出し、質の高いユーザーにリーチできるようになりました。

リテンション率の向上

レベル別マイルストーンに戦略的に到達し、プロセス全体で強力なROASを維持することにより、MalpaチームはすぐさまKPIの向上を実感しました。イベント最適化キャンペーンにより、ROASキャンペーンよりも40％高いリテンション率を達成したのです。

新しいUA戦略を模索し、深いファネルイベントをターゲットにしてKPI目標を達成したことで、リテンション目標を超えることができました。

パートナーシップの継続

これは広告主が多様なキャンペーン手法を活用してUA戦略を拡大し、アプリ内イベントに最適化できるようになったことを示しています。現在でも、Unity AdsチームはMalpaチームと協力し、キャンペーンをモニタリングし、リテンション最大化のために最も関連性のあるイベントを検証し続けています。

Aleksandr氏は次のように締めくくります。「これからもUnityチームと協力し、成長を最大化する新たな方法を模索し続けることを楽しみにしています。」