ケーススタディ
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Nextersはキプロスを拠点とするモバイルゲーム会社です。2010年に設立され、Hero Wars、Throne Rush、Chibi Islandなどのヒットタイトルで知られています。

Nextersの事業開発部長である Anton Kvashnevskiy氏が、どのように同社のオファーウォールの交換率強化に向けてA/Bテストを導入し、ゲームのeCPMを全体で50%伸ばし、40%の収益増を達成したかご紹介します。Nexters社が実施した施策は次のとおりです。

新しい交換率をテスト

“当社は、Hero Warsの収益最大化にはオファーウォールの交換率を改善する必要があることを認識していました。交換率とは当社の仮想通貨とドル間の比率のことです。しかし、オファーウォールユーザーへの報酬を増やし、Hero Wars内でアプリ広告へのトラフィックを増やすことは、顧客のゲーム離脱率を高めるかもしれないという懸念がありました、そうしたリスクを確実に回避するために、ironSourceの担当チームはA/Bテストツールの試験的導入を提案してきました。

A/Bテストの試験的導入

当時すでにironSourceオファーウォールからTapjoyオファーウォールへの移行は完了していたので、A/Bテストを含むTapjoy独自の機能すべてにアクセスできました。そして、Tapjoyの管理画面でA/Bテストを作成し、管理グループとテストグループに分けて結果をモニタリングしました。慎重を期すため、初めてのA/Bテストは、ブラジルやインドネシアといったアプリ内課金率が低い国で実施しました。

導入してすぐに現れた有望な結果に後押しされ、米国でさらに高い交換率を試すことにしました。当社のアプリ内課金率に基づいて、ironSourceの担当チームに最適な交換率を計算、提案してもらい、米国でのテストではその中間の変換率を使いました。

結果として、新しい交換率は大きな効果を生みました。オファーウォールのCPMが3倍に伸び、収益は4.5倍に跳ね上がったのです。パフォーマンスが大幅に向上したことを確認した時点で、当社はテストを終了し、米国で試した新しい交換率を世界的な基準に採用したのです。

特別プロモーションを追加

“オファーウォールの有望性を確認した当社は、オファーウォール収益をさらに増加させたいと考え、オファーウォール特別プロモーションに参加しました。年間を通じて、祝日と重なる週末には報酬乗数を増やし、より多くのプレイヤーにオファーウォールの使用を促す施策を展開しました。この結果、コンバージョン率、eCPM、収益が大幅に上昇したのです。

さらに、新しい交換率と週末の特別プロモーションを併用した結果、前回の特別プロモーション実施との実績比で、収益は80%増、eCPMは90%増に急伸しました。

当社は、当初は報酬の増加はアプリ内購入収益の圧迫要因となるという懸念を持っていましたが、こうした好成果を目にし、そのようなことはないという結論に至ったわけです。

ironSource担当チームのサポートとTapjoy A/Bテストツールの活用により、オファーウォールの持つ高い可能性を確認できました。KPIが大きく改善しただけでなく、Hero Warsをグローバル展開に向けた最高のポジショニングにつけることができました。今後は、ドイツやブラジルのような主要市場で地理的乗数を追加して、より多くのA/Bテストを実行する予定です。こうした方法で、さらなるの収益強化の可能性を解き放ち続けることができると考えています。

Let's put these tips to good use

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