Pocket FMが非課金ユーザーを広告とオファーウォールで収益化し、収益を20%増加させた方法

Pocket FM Corp.は、インドで最も人気のあるオーディオブックアプリの一つである、Pocket FMを手掛けるインドのスタジオです。非課金ユーザーの収益化を目指した際、彼らはハイブリッド収益化戦略を試し、Pocket FMアプリに広告ユニットとオファーウォールを導入しました。

Pocket FM Corp.のシニアプロダクトマネージャー、Sujit Jha氏が、オファーウォールと動画リワードの導入により、収益とリテンションが20%増加した経緯を紹介してくれました。

ハイブリッド収益化モデルのテスト

これまで収益化戦略で多くの成功を収めてきましたが、まだ最適化と成長の余地があると感じていました。Pocket FMの収益の100%がアプリ内課金（IAP）から来ており、非課金ユーザーという重要なグループを見逃していることに気づき、新たな収益化の機会を広げるために、まずはアプリ内コインを導入することでアプリ内にバーチャルエコノミーを構築することにしました。アプリにバーチャルエコノミーを実装する方法についてはこちらで詳しく学べます。

新たなバーチャルエコノミーを導入することで、オファーウォールなどの新しい収益化ツールを利用できるようになり、Unityチームに連絡してTapjoyオファーウォールの使用を開始しました。Unityチームは、成長の可能性を最大化するために、オファーウォールと動画リワードの両方を使うことを勧めてくれました。非常に興味がありましたが、アプリ内課金の収益を食い合うのではないか心配していました。

その懸念について、Unityチームは食い合いの心配はないと保証してくれました。オファーウォールと動画リワードは完全にオプトイン形式であるため、ユーザーのアプリ内体験を向上させるだけでなく、アプリ内での滞在時間を延ばし、その結果アプリの収益を増加させるというのです。さらに、オファーウォールと動画リワードはユーザーにプレミアムコンテンツを体験する機会を提供するので、その結果、ユーザーはアプリ内課金を行う可能性が高くなります。これらのメリットもあり、導入を非常に楽しみにしていました。"

動画リワードとオファーウォールの実装

“仮想通貨の導入に向けた最初のステップは、動画リワードの実装でした。動画リワードはユーザーがアプリを進めるためのツールを提供し、リテンションを向上させるため、最初のステップとしては自然な選択でした。非課金ユーザーにリーチするため、30日間アプリ内課金をしていないユーザーにのみ広告を表示することにしました。

これが非常に効果的だったため、次のステップとして確信を持ってTapjoyオファーウォールを導入しました。チームからのリソースとサポートのおかげで、自分たちで簡単にオファーウォールを実装でき、予想より早く収益化を開始する準備が整いました。

ポジティブな結果の享受

Tapjoyを導入した結果、Unityチームの予測が正しいことが証明され、収益は20%増加しました。その結果、アプリ内課金の収益を食い合うことなく、非課金ユーザーからの収益を増加させることができました。さらに、セッションの長さは5%増加し、リテンションが20%増加しました。オファーウォールと動画リワードがユーザーのアプリ内体験を向上させていたため、ユーザーのアプリにエンゲージメントもこれまで以上に高まりました。

最適化の継続

KPIが成長した後も収益化戦略をさらに最適化する方法を模索し続け、Unity LevelPlayチームは定期的なウォーターフォールの見直しを行って動画リワード戦略の最適化をサポートしてくれました。結果として、主要なネットワークやビッダーが欠けていることが判明し、競争力を高めeCPMを向上させるために、UnityやironSource Adsのような有力ネットワークを実装することを提案されました。LevelPlayのA/BテストツールでこれらのネットワークのA/Bテストを行うのもサポートしてくれました。

オファーウォール戦略を最適化するために、Tapjoyチームはカレンシーセールに参加することを勧めてくれました。これらのホリデー向けプロモーションは、ユーザーに通常の最大10倍の報酬を提供し、その結果、オファーウォールのエンゲージメントが大幅に向上します。まずはAndroidで参加することに決め、その追加トラフィックに大きな違いが生まれました。カレンシーセールのおかげで、収益は倍増しました。

総じて、この経験はエンターテインメントアプリにとっての、バーチャルエコノミーと広告ユニットの価値を証明するものでした。ハイブリッド収益化戦略に切り替えたことで、収益が増加しただけでなく、ユーザーがアプリ内で過ごす時間も増加しました。今後もUnityのパートナーと協力し、成長を拡大する新たな方法を模索していくことを楽しみにしています。