ホリデーシーズンで最も楽しみなことは何かという質問に対し、69%が家族や友人と繋がること、64%がプレゼントを贈ること、49%がプレゼントを贈られることと回答しています。経済の不安定さとコロナ後ということで消費者動向に大きな変化がありましたが、年末年始には今なお深い意味があり、大切な人たちと一緒に過ごすこと、そしてプレゼントを贈る喜びがあります。そのため、ホリデーシーズンは、熱心で情熱的な消費者にマーケターがリーチするとても貴重な機会となります。
そこで、ironSource独自の市場調査ソリューションであるMobileVoice®を活用して、今シーズンの消費者行動について詳しく調査しました。主な調査結果は以下の通りです。レポート全文のダウンロードはこちら。
1.女性(84%)は、男性(67%)より休日に買い物をする傾向が高い
ショッピングの熱狂があってこその年末年始です。実際、今シーズンのショッピングを控える予定の消費者はわずか12%です。女性は男性よりも休日に買い物をする傾向が高く、親はその可能性が最も高い層(86%)です。結局のところ、彼らはサンタ宛ての手紙に返事をしなければならないからです。
要点:広告戦略は、各購買層を前提とした包括的なものである必要があります。とは言え、女性は男性よりも多く購入しており、親はこのシーズンに欠場する可能性が最も低い購買層なので、母親を優先させましょう。データが示すように、家族の中で母親は中心的な購買者です。
2. 多くの消費者(65%)は、2021年と同じかそれ以上に消費する
経済の不安定性はここ数ヶ月、消費者と広告主のどちらにとっても懸念事項でしたが、実際には、ほとんどの消費者が今年の買い物予算を減らすつもりはなく、251ドルから500ドルの間で支出することを考えています。
調査対象者のうち、最年長世代と最年少世代は、それぞれホリデーショッピングでの消費額が最も多い世代と最も少ない世代です。X世代は1,000ドル以上を費やす可能性が最も高く、Z世代は予算額を500ドル未満に抑え、消費額が100ドル未満になる可能性が最も高くなっています。年齢が上がるほど消費者の購買力は増し、大きな、思い切ったプレゼントをより多く贈ることができるようになることが分かります。
要点:このことから、X世代は自動車、電化製品、ジュエリーなど、大きな予算を必要とするアイテムに関心が向く購買層であることが分かります。他方、Z世代は、手頃な価格の靴下に入れて贈る小さなクリスマスプレゼントや特選ギフトセットを選ぶと思われます。
3. 優先される買い物先は総合小売店(75%)
かつては実際にショッピングモールに出向いて複数の実店舗を回り、ギフトリストにチェックを入れることがポピュラーでしたが、今日では消費者は利便性をより重視しています。消費者の大多数(75%)は、衣料品から電子機器、ペット用品に至るまで、プレゼントのすべてを同じ店舗で一度に購入することを好み、通常、TargetやWalmartなどの総合小売店で購入します。
とは言え、親がブランドから直接購入することもあります。子供がサンタ宛ての手紙に欲しいモノを具体的に書いている場合が多く、ブランド自体が最もそれを見つけることのできる可能性の最も高い場所なのです。40%が地元店を支援し、そこから購入することを考えており、最年長世代であるX世代の割合が50%を占めています。
要点:総合小売店、消費者直販ブランド、地元店のいずれであっても、大切なことは、消費者が広告を通じて簡単に商品を見つけ、購入できるまでの方法を明確にすることです。単に商品の価値だけでなく、顧客サービス、店頭、Webのタッチポイントなどの価値も共有してください。
4.多くの消費者(64%)はショッピングに携帯電話やタブレットを使う
コロナ後の時代、モバイルデバイスやタブレットは、ショッピングのタッチポイントとして、特に1年で最も忙しい時期である年末年始にはさらに影響力を増しています。手持ちデバイスからの買い物では、ほとんどの消費者が、ショッピングアプリの利用を選択し、次いでモバイルウェブ、特典付きのオファーの順となります。結局のところ、ブランドにとってアプリのタッチポイントは通常、モバイルウェブのタッチポイントよりもはるかに優れています。
まして、消費者の59%は広告を見た後、ホリデーショッピングに役立つ新しいアプリをダウンロードすることに前向きであるとも言えます。
要点:大切な買い物客を逃さないようにするには、アプリのタッチポイント、あるいは少なくともモバイルのタッチポイントを際立たせることが大切です。ショッピングアプリであればなおさら、今がホリデーメッセージでユーザーにリーチする良い時期です。インストールが遅すぎることはありませんが、ユーザーが最後のアイテムにチェックを入れる前に、ユーザーにリーチしたいものです。
5. 他のどの購買層よりも贈り物を最も楽しんでいるのは親(75%)
親が贈り物をするという行為を最も楽しむのは、サンタの役割を果たし、自分の中にある童心を呼び起こすことができるからでしょう。とは言え、プレゼントを贈ることは誰にとってもホリデーシーズンの重要な要素であり、消費者にとってはプレゼントを贈られるよりもさらに重要なことです。
興味深いことに、X世代はプレゼントを贈ったり贈られたりするのを楽しむ傾向が最も少ない年齢層です。年末年始のショッピングに何年も費やしてきたX世代は、家族や友人との繋がりやお祭りといった、このシーズンのリラックスした楽しみをより好むことが多いようです。他方、最年少世代のZ世代は、プレゼントを贈られることが重要と答える傾向が強い世代です。
今年、消費者は自分の周りにいるすべての人、たとえばペットにさえもプレゼントを贈るつもりであり、Z世代とミレニアル世代の約50%がそうするつもりです。ホリデーシーズンの精神に則って、消費者の過半数(61%)が家族の子供たちにプレゼントを贈るつもりです。
ホリデーシーズン中にプレゼントを贈ったり贈られたりすることで、誠意と親密さを感じることができます。マーケティング戦略では、こうしたことの理解を踏まえて、消費者の思いに訴えることが大切です。
要点: ホリデーシーズン中にプレゼントを贈ったり贈られたりすることで、誠意と親密さを感じることができます。マーケティング戦略では、こうしたことの理解を踏まえて、消費者の思いに訴えることが大切です。
6. 贈り物の一番人気は衣料品とフットウェア(75%)
プレゼントの選択肢は無数にありますが、トップは衣料品とフットウェアです。75%が今年のプレゼントとして購入する予定と回答しています。この傾向はあらゆる世代に及んでおり、今年は家族の最年長者から最年少者まで、家族全員でセーターやパジャマ、スリッパなどのプレゼントを開封することになりそうです。
要点:このことは、広告戦略の最前線に衣料品とフットウェアを置くべきであるということを意味します。たとえば、特選品でこうした商品を強調したり、特定のアイテムで特別割引を提供したりすることが考えられます。
エレクトロニクス分野では、このシーズンに新しいデバイスの購入や セットアップの波が押し寄せることが多く、消費者の51%がホリデーシーズンに新しい携帯電話を贈ることを検討すると回答しています。同様に、49%がモバイル体験をアップグレードするために、自分自身に新しい携帯電話を購入すると回答しており、特に、親が最もその可能性が高くなっています。
要点:ホリデーシーズンは、デバイスのアクティベーションの面で重要な時期であり、ユニークでインパクトの高い広告チャネルとなります。オンデバイス広告を利用して、ユーザーが新しく贈られたスマートフォンの箱を開けた瞬間から、デバイスのライフサイクルを通じて、繰り返しユーザーにリーチすることができます。ironSource Auraの詳細はこちら。
7. リワード広告は消費者の40%の購買意思決定に影響を及ぼしている
消費者がこのホリデーシーズンのショッピングにモバイルを利用するようになったように、モバイル広告も消費者の購買意思決定に大きく影響を与えており、特にユーザーに明確な価値交換を提供するリワード広告が重要です。実際、40%がリワードを提供する広告から購買意思決定の影響を受けると回答しており、48%がプレゼントのアイデアを提供するリワード広告から影響を受けたことがあり、親はリワード広告に最も心を動かされる可能性が高い層であるとしています。
最も人気のあるリワードやオファーという点では、消費者は主に衣料品とフットウェアのリワードを求めており、これはこれらの製品が最も人気のあるホリデーギフトであることと一致しています。
リワード広告に加えて、31%がゲーム化されたまたはインタラクティブなプレイアブル広告から購買意思決定の影響を受けたと回答しています。こうした広告枠は、モバイル体験の妨げにならず、ユーザーが今この瞬間に目を離す楽しいアクティビティーを提供します。
要点:リワード付きのトラフィックでキャンペーンを開始し、価値あるオーディエンスにリーチして、消費者がモバイル広告を見ることに確実に前向きであるようにしてください。
8. 秋(28%)とブラックフライデー/サイバーマンデー(27%)が年末年始向けのショッピングに最も人気のある時期である
ブラックフライデーとサイバーマンデーが1年で最大のショッピングの時期であることは誰もが知っています。実際、消費者の64%が今年のブラックフライデーのショッピングに参加する予定です。この時期、特にモバイルを活用しないのは、機会損失です。さらに、ほとんどの消費者は、秋、早ければハロウィーンの時点で年末年始に向けてショッピングをします。消費者は、今年これをさらに早めるつもりです。
ブラックフライデーとサイバーマンデーは、お買い得品を提供することが目的であり、他が太刀打ちできない最高のモノを見つけることが、この重要なショッピングシーズンの購買意思決定に影響を与える最も重要な要素です。つまり、エコシステムの中で、競合他社よりも際立ったオファーを確実に提供することが重要なのです。お得なショッピングをした後、消費者はブランドや製品の品質を気にかけます。
要点:ブラックフライデーとサイバーマンデーは単なる流行語ではありません。消費者は驚くほどお得なこうしたショッピングシーズンのことを大いに気にかけているのです。このような重要なショッピングシーズンでの競争に打ち勝つためには、商品そのものよりも、オファーの強さが最も重要です。年間を通じて、新学期のための買い物、春の大掃除など、重要な時期に同様のビッグセールを行うことを検討してください。
年末年始が間近に迫っていますが、今年は例年通りにはならないでしょう。これらのインサイトが、あなたとあなたのチームがホリデーシーズンの広告戦略を最大限に活用するために役立つことを願っています。レポート全文はこちら。