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2021年6月、AppleはiOS 15がSKAdNetwork(SKAN)を用いたアプリからパフォーマンスデータを収集するための新たな機会をもたらすと発表しました。これにより、開発者は、NSAdvertisingAttributionReportEndpointをアプリのplistに組み込むことによって、コンバージョンに直接寄与したポストバックのコピーを得ることができます。すべてのマーケティングチャンネルにおけるポストバックの透明性が得られるので、開発者は新たなSKAdNetwork時代に合わせて戦略を調整し、リアルタイムで ユーザー獲得 を最適化できるようになります。

これは、なぜそれほど画期的なのでしょう?AppleのATTフレームワークの下では、アプリ間データへのアクセスは限られています。開発者は、プライバシー閾値や匿名化タイマーなどのメカニズムを用いて、匿名のポストバックによりマーケティングパフォーマンスについて学ぶことができます。ポストバックデータかたアプリのマーケティングパフォーマンスに関する最も重要なインサイトを得られるようになったため、そこから出来る限り多くの情報を抽出することは、ユーザー獲得を継続的に分析および最適化する上で極めて重要です。

例えば、ironSourceのユニバーサルSKANレポートを利用すれば、ironSourceプラットフォーム上でユーザー獲得を実施しているすべての開発者は、ポストバックの収集と検証、そして分析をするためのエンドポイントを設定でき、いちから専用のエンドポイントを構築するという技術的な労力を節約できます。この記事では、ironSourceのグロース部長であるYevgeny Peres氏がiOS 15のSKAdNetworkでユーザー獲得を最適化するための6つの方法をご紹介します。

1.ユーザー獲得チャンネルごとのSKAN対応率を分析

ここでの目標は、SKANの対応率が100%のチャンネルでキャンペーンを実施することです。パフォーマンスの正確な分析とポストバックデータの最大化が可能になります。そのためには、各ユーザー獲得チャンネルに渡るポストバックのボリュームとシェアオブボイスをもとに、対応率を継続的に確認する必要があります。ポストバックのボリュームが少なければ、それはSKANに対する準備ができていないことを示します。対応の遅れているユーザー獲得チャンネルがあった場合、問題を理解して解決するためにネットワークへ相談しましょう。

ここでの目標は、SKANの対応率が100%のチャンネルでキャンペーンを実施することです。パフォーマンスの正確な分析とポストバックデータの最大化が可能になります。

2.各チャンネルがサポートしているSKANバージョンを確認

SKANのバージョンが新しくなるたびに、開発者はより優れたインサイトや可能性を得ることができるようになります。つまり、最新のSKANバージョンに対応することは、ユーザー獲得キャンペーンのためにも重要なのです。例えば、SKANのバージョン2.2なら、チャンネルごとのビュースルーアトリビューション(VTA)を見ることができます。もし配信先のチャンネルがバージョン2.2未満のみをサポートしている場合、この価値あるデータが得られず最適化がより難しくなります。

3.プライバシー閾値のリサーチ

コンバージョンバリューとソースアプリは、ユーザー獲得パフォーマンスの分析と最適化において最も重要な値です。Appleは、データの匿名性を保護するために「プライバシー閾値」と呼ばれるメカニズムを採用しており、これらの値を得るためにはこの閾値を満たす必要があります。

キャンペーンのパフォーマンスを最大限分析するには、プライバシー閾値を満たしていないチャンネルを特定し、それに従って判断をすることが重要です。そのためには、各チャンネルにおいて、コンバージョンバリューやソースアプリを含んでいないポストバックの割合に注目しましょう。

4.トレンドとレポートの視覚化

Appleは、ユーザー獲得チャンネルのすべてに渡ってユーザーがどこから来たのかを、見られるようにしました。ironSourceを利用すれば、このポストバックデータをソースアプリやコンバージョンバリューなどのようにきめ細かく様々にフィルタリングして分類し、見やすいグラフや図表にてデータポイントを可視化できます。こうした情報を活用すれば、キャンペーン最適化とユーザー獲得の構築が更に容易になります。

5.ローデータのエクスポート

データのエクスポートは、SKAN環境内で透明性を得るために、非常に重要です。データは直接的かつ定期的にエクスポートしてバックアップしておき、問題解決やパフォーマンスデータおよびインサイトをチームと共有して連携を保ちましょう。

6.自社BIスタックとMMPへのデータ転送

SKANソリューションが異なれば、ユーザー獲得最適化における恩恵も異なります。コンバージョンに寄与するポストバックデータを手に入れるために1つしかエンドポイントを選択しないと、何かしらのアドバンテージを逃す可能性があります。ですから、自社で利用している計測ツールやBIスタックなどの関連性の高いところへデータ転送のエンドポイントを設置しましょう。他のソリューションが持つ強みを逃さず、ユーザー獲得パフォーマンスを内部と複数のパートナーに渡って継続的に追跡および検証できます。

ironSourceのユニバーサルSKANレポートの利用開始方法

この記事でご紹介したSKANの6つの機能の利用を始めませんか?エンドポイントとしてironSourceをお選びください。設定方法はこちらです

  • Xcodeのプロジェクトナビゲーターでinfo.plistを選択してください
  • プロパティリストのエディターにあるキーの隣の追加(+)ボタンをクリックし、戻るを押してください
  • こちらのキー名を入力してください:NSAdvertisingAttributionReportEndpoint
  • Typeのコラムに表示されるポップアップメニューから「string」を選択してください
  • こちらのURLを入力してください:https://postbacks-is.com

運用コストを排除し、リアルタイムでユーザー獲得パフォーマンスを最適化してくれるソリューションを利用して、iOS 15のアップデートがもたらす透明性を最大限活用しましょう。

Let's put these tips to good use

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