スマホアプリから収集される位置情報データ※を利用した独自の「流動人口データ」を基盤に、さまざまなサービスを展開する株式会社Agoop。100万ダウンロードを突破した、歩くだけでコインがたまるポイ活アプリ「アルコイン」を提供する同社が、Unity LevelPlayを利用して、いかにアプリの収益化とユーザー獲得で成長を続けているかインタビューしてまいりました!
(写真左:Agoop 梅内、中:Agoop 桜本、右:Unity 山本)
目次
- ポイ活アプリ「アルコイン」とは?「アルコイン」を運営する上でのチャレンジは?
- 「アルコイン」を成長させた施策とチャレンジ
- メディエーションプラットフォームをUnity LevelPlayに決めた理由はAd Qulityと伴走力
- アルコインの今後の展望は三つの柱。海外で拡大中のポイ活アプリ市場、日本の展望は?
ポイ活アプリ「アルコイン」とは?
山本(Unity):自己紹介と事業紹介をお願いします。
桜本(Agoop):株式会社Agoopでアプリサービス開発部の部長を務めている桜本です。
梅内(Agoop):梅内です。同じくアプリサービス開発部に所属しており、アプリの企画やマーケティング業務を実施しております。
桜本:私たちの会社は、ソフトバンク株式会社の子会社で、位置情報を活用したビッグデータ事業を手がけております。コロナ禍で人出の状況が日々ニュースで頻繁に取り上げられるようになり、”人流”という言葉が流行し、私たちの会社が大きく知られるようになりました。
私の部署では、”アルコイン”というアプリを運営しております。単純に、歩数計にポイント機能がついたアプリだと考えていただけるとわかりやすいと思います。歩くだけでコインがたまり、たまったコインを電子ギフト券などと交換できる機能を提供しています。
山本:ユーザーの歩数に対してどのように、実世界で使えるギフト券をリワードとして提供するのでしょうか?
桜本:アプリの広告収益をユーザーに還元する形で提供しています。私たちのミッションは、「だれもが健康で幸せな生活を送れること」であり、このアプリを通じて歩くことに価値を感じ、楽しく健康になれるような仕組みづくりに取り組んでいます。
「アルコイン」を成長させた施策とチャレンジ
山本:”アルコイン”の行っている収益化施策や、ユーザー獲得施策、またどのようなユーザー層に対してターゲティングを行っているかなども合わせてお聞かせください。
桜本:30代や40代をターゲットに、ジムに通うほどのモチベーションではないけど、歩くことであればできそうと思ってくれるようなユーザーに対して歩くモチベーションを提供しています。ユーザー獲得のためには、Google広告などの施策を実施しています。また、マネタイズのメインは、[動画広告/アフィリエイト/アンケート/オファーウォール]です。通勤や通学、休憩時間などの空き時間にさらにコインをためたいユーザーに対して広告などを視聴することでさらにコインをためることができます。
山本:ポイントアプリを運営していく上で、ポイントアプリならではの課題/チャレンジはありますか?
桜本:ポイントアプリ運営においては、ユーザーエンゲージメントの維持や新規ユーザーの獲得、さらにはポイントのリワードバランスの最適化など、多くの課題があります。
ポイントの還元率をあげればユーザーのエンゲージメントや新規獲得につながりますが、その分利益の幅を圧縮し、事業としては赤字になるため、ここのバランスが非常に難しいです。そのため、クリエイティブのABテストを繰り返し行い、リワードバランスの最適解を常に模索しています。
メディエーションプラットフォームをUnity LevelPlayに決めた理由はAd Qulityと伴走力
山本:以前使っていたメディエーションプラットフォームからUnity LevelPlayを導入するに至った経緯をお聞かせください。
梅内: Unity LevelPlayの魅力は2つあります。
1つがAd Qualityを提供しており、当時課題であったユーザーからの広告に関するクレーム調査を格段にしやすくなりそうと思ったからです。ユーザーIDごとに視聴した広告を追うことができるので非常に便利でした。
2つ目は、導入後も広告売上アップに向けて相談できることでした。リワード広告やバナー広告の収益を上げてくれるコンサル会社は何社かありますが、メディエーションプラットフォームの方と一緒に売上改善できることはあまり聞いたことがなかったので魅力的に感じしました。メディエーションプラットフォームならではの情報を持っていたりするのではないかと思い魅力に感じました。
山本:Unity LevePlayをテストまたは導入した結果、収益化または効率化の観点からどのような成果がありましたか。(ARPDAUなどの指標において、具体的な数値(成長~%)など公開できる範囲でご教示いただけますでしょうか?)
梅内:管理画面がまず見やすいという感想がありました。
ただ予想の範囲内ではありましたが、導入直後は、以前利用していたメディエーションと同じ方法で運用しようとしたため、収益が上がりきらなかったです。Mediation Managementのインスタンス追加をしたり、Rateを変更したりABテストを繰り返し行うことで収益についても最適化することができ、最終的には導入前と比べて収益は1.4倍まで上げることができました。もちろん設定を変更するにあたり、Unity LevePlayの担当と毎週の定例で試行錯誤したりすることで収益がV字回復することができました。
今となっては導入してよかったと思っています。
山本:Unity LevelPlayの機能を利用して、収益面以外で改善された点などございますでしょうか?
梅内:広告の質を改善することができました。
Unity LevelPlayのAd Qualityを利用することで、広告の質を改善することができました。具体的には、ユーザーからの問い合わせがあった広告に対してどの広告会社から配信されているものかがすぐにわかるので広告の停止連絡をすぐ行うことができました。
また、広告単位でいくらの収益を上げているなどもわかるので、広告の停止判断にも役立ちました。
山本:Agoop様の場合、特に密な連絡を取り合いながらLevelPlayのアカウントチームと収益化まで伴走いただいたと思っておりますが、過去に利用してきたメディエーションプラットフォームと比較して、Unity LevePlayの人的なサービスをどのように評価していますか。
桜本:Unity LevelPlayのサポートチームは、毎週の定例の実施での売上アップに向けて色々と相談することができ、非常に親身に対応してくれる印象です。切り替え直後はLevelPlayのポテンシャルを発揮できていなかったのですが、そこからデータを分析し、どのように改善していくかをinteractiveに会話できたのはとても重要なことだと考えております。
また、常に迅速にご対応頂けたことで運用最適化のフローも構築できましたし、結果収益も以前より改善できたのだと思います。
山本:Unity LevePlayに対して今後望む機能やサービスについてお聞かせください。
桜本:現状満足しているので特にないですが、強いて言えばAd Srourceごとのimpやレベニューの大きな変化(前日比+-20%以上など)があった場合、通知してくれる機能があると良さそうです。
例えば、急激に低下したAd Srourceがあった場合、調査や変更などを即時行うことで収益への影響を最小限に抑えることができると思ったからです。
梅内:付け加えるとすれば、プレイスメントごとのウォーターフォールを設定できるとリワードの価値と動画尺の価値のバランスが取れて、”アルコイン”では特に使いやすいかなと思っております。
“アルコイン”の今後の展望は三つの柱。海外で拡大中のポイ活アプリ市場、日本の展望は?
山本:最後に”アルコイン”の今後の展望とポイ活アプリ市場の未来についてどうお考えでしょうか?
桜本:“アルコイン”の今後の展望としては、大きく3つあります。
1つ目は健康系機能の拡充
2つ目はユーザーにとってもっと稼げるアプリにする
3つ目はユーザー数の100万MAUの突破です。
1つ目の健康系機能については、まだまだ健康系アプリとして十分とは言えません。歩数の可視化や、もっと歩くモチベーションが湧くようなアプリにしたいです。
2つ目は、まだまだ他のアプリに比べてるとポイントの還元率が悪いとのご意見をいただくことが多く、ユーザー様に満足いただくようなアプリになっていないようですので、もっと還元できるようにTo B事業の拡大をして、その得た利益をユーザーに還元できるような仕組みづくりの強化をしたいです。
3つは、ユーザー数が増えるとできることが増えてくると思うので大台の100万MAUを目指したいと思っています。
ポイ活アプリ市場ですが、海外では様々なアプリが登場しており、市場が拡大しています。国内においても、まだまだ市場は大きくなると思っています。
更にパーソナライズされた広告や新たなフォーマットが増えることでエンゲージの向上やもっとポイント還元しやすくなったり、特にブロックチェーン技術の導入によりポイントの管理、交換がさらに進化する可能性があります。ブロックチェーンを利用してポイントやリワードをトークンとして発行し、ユーザー間での取引や交換を可能にすることでさらに市場が盛り上がると思います。
山本:今回Unityの事例インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。他の事業社様でも同様の成果は期待できると思います。広告マネタイズは日本では海外と比較してまだまだ浸透していないと考えてます。
弊社のようなメディエーションプラットフォームがしっかりとノウハウを事業者様に提供し、しっかりとコミュニケーションをとることで収益化やユーザー獲得の成長を実現できると考えております。Slack等で迅速なレスポンス/的確なサポートを提供してくれる、信頼できるパートナーが必要だと思います。
※スマホアプリから収集される位置情報データは同意を得たユーザーのスマホアプリから位置情報を取得し、氏名や年齢等の個人情報は一切収集しておらず、プライバシー保護として個人が特定できないよう秘匿化処理を行なっております。