プレイヤーの予算が厳しくなるにつれ、ミッドコアとハードコアのゲームがアプリ内課金にとどまらず、収益化戦略を多様化することはますます重要になっています。data.aiによると、消費者向けモバイルゲームは減少傾向にあります。2022年には5%減少し、2023年にはさらに3%減少して1,070億ドルになると予測されています。
開発者は収益化のギャップをどのように埋めるのでしょうか？ そのギャップは、プレイヤーが1円も使わない方法で埋めることができます。よく考えて設置された広告です。
実際、Unity LevelPlayのデータによると、アプリ内課金をベースとしたジャンル（RPG、カジノ、パズル、シミュレーション、ラッキーリワード）の広告収益は、2020年以来着実に増加しています。消費支出が減速し続けるにつれ、2023年には大きな増加が見込まれるでしょう。
ミッドコアまたはハードコアゲームの広告をベースとした収益化モデルを調査したことで、どの広告ユニットが最も収益につながるかを明らかにすることができました。当社のデータによると、答えは明確に動画リワードとオファーウォールでした。まず初めに、4つのベストプラクティスをご紹介します。
1. オファーウォールを目立たせる
アプリ内課金モデルに最もよく似た広告ユニット、すなわちオファーウォールから始めるのが最も簡単です。アプリ内課金と同様に、このミニストアはユーザーに貴重なハード通貨をオファーします。しかし、アプリ内課金とは異なり、現金は必要ありません。必要なのはユーザーの時間だけです。
ユーザーがオファーウォールにアクセスしやすくなればなるほど、収益の可能性も大きくなります。そのため、トラフィックドライバーを適切な場所に配置して、ユーザーの注意を引くようにしてください。オファーウォールへのエンゲージメントを最大化する上で、最も効果的なトラフィックドライバーの場所は以下のとおりです。
- ホーム画面：最高のトラフィックドライバーは最も目立つものです。ゲームのホーム画面はオファーウォールを宣伝し、インプレッションを高める上で理想的な場所です。
- ストア：ストアは、すでにハード通貨を増やそうとしているユーザーで溢れており、通貨を無料で入手できることをユーザーに伝える上で最適な場所です。
- ゲームプレイの休憩中：ゲームプレイの自然な休憩（通貨切れ、レベル終了）中にトラフィックドライバーを配置すると、プレイヤーに最も必要なときに通貨を提供することで、ユーザー体験を向上させることができます。
新しい枠を小さく始める
マネタイズ戦略に含めるもう1つの重要な広告ユニットは、動画リワードです。これは完全にオプションであり、短い時間と引き換えに、プレイヤーに魅力的なリワードをオファーします。ソフト通貨は有料のハード通貨に干渉しないため、従来のアプリ内の枠をベースとしたゲームなど、あらゆる種類のゲームでうまく機能します。そして最も良い点は、オファーウォールと動画リワードが異なる通貨で機能するため、両方を同時に実装できることです。
実装中、よくある間違いが1つあります。すぐに広告を追加しすぎることです。複雑な枠のシステムを構築し、ゲームに追加すると、そのパフォーマンスを分析することが非常に困難になります。これは特に、アプリ内課金ベースのゲームに当てはまります。ゲーム経済が深まるほど、特定の成功を特定の枠に帰すことが難しくなります。そのため、1つか2つの枠から始めることをお勧めします。
広告プレイスメント戦略を設定する際は、広告が必要条件を全て満たしていることを確認してください：
- 露出を最適化する（例：メイン画面のようなひと目につく場所に置く）
- プレイヤーが目標を達成できるよう支援する（例：武器をアップグレードするため、ソフト通貨を追加提供）
枠がうまくいっていることがわかったら、戦略を落とし込んで、より多くの動画リワードを追加することができます。
ゲーム経済のバランスをとる
動画リワードなど、ゲームに新しいソフト通貨の枠を追加すると、ゲーム内の経済に影響を与える可能性があるため、それに応じて調整する必要があります。
例えば、新しい動画リワードの枠を追加したとします。ユーザーにとってはオプションですが、すべてのプレイヤーがそれらを見ていると仮定して、それに応じて経済のバランスを取ることができます。
例えば、下のチャートは、プレイヤーがレベルごとに受け取る合計額に影響を与えることなく、常に広告を経済に組み込む方法を示しています。広告がオファーする通貨の金額ごとに、エンドレベルの獲得報酬からその額を減らすだけで、すべてのバランスを保つことができます。例えば、レベル4では、ユーザーはアプリ内課金で20枚のコインを獲得できます。広告を組み込む場合、その20をアプリ内課金では10に、広告では10に分割する必要があります。
新しい枠は、ハード通貨ではなくソフト通貨のみをオファーする必要があることを覚えておくことが重要です。こうすることで、アプリ内課金とそれらがオファーするハード通貨が相殺されることを回避できます。
設置時に枠をA/Bテストする
新しい枠（動画リワードやオファーウォール）を追加し、それに応じて経済性を調整したら、新しい広告システムの仕組みをテストし、必要に応じて調整します。
例えば、新しいオファーウォールのトラフィックドライバーと動画リワードの枠をホーム画面に追加したとします。ここで最適化しましょう。エンゲージメントレートはどうなっていますか？ 動画リワードの枠について、通貨の金額はアプリ内課金に対する人々の関心に影響を与えますか？
プレイヤーが広告にどのように関与しているかを理解することで、それに応じて調整し、最終的に追加する新しい枠に知見を生かすことができます。
KPI目標を満たすベースラインの枠（動画リワードおよび/またはオファーウォール）を見つけ、A/Bテストの準備ができたら、基本から始めます：
- ゲーム内の広告の場所（例：ホーム画面とストアの対比）
- 枠のデザインとメッセージ
また、動画リワードの枠については、次のテストでさらに深く掘り下げてください。
- 通貨の種類と金額
- 広告の頻度の上限設定とペーシング
A/Bテストの結果を正確に測定するには、任意の枠で一度に1つのテストのみを実行してください。最適な測定ツールは、ユーザーあたりのリテンションと広告収益（ARPU）です。高いリテンションを維持しながらARPUを強化する変更を行う場合は、正しい道を進んでいます。
最終的には、業界が適応し変化するにつれて、開発者、特に伝統的にIAPベースのゲームを作る開発者は、それに応じて適応することができます。オファーウォールと動画リワードは収益化を高める鍵であり、パフォーマンスを最適化するための適切な実装戦略とA/Bテストを活用すれば、改善の余地があると言えるでしょう。
