ironSourceのCRO兼共同創業者であるOmer Kaplanは、Appfest 2022でironSourceのイノベーションを支える哲学について語りました。この哲学を用いて次世代のironSourceのプロダクトを構築しているリーダーたちを紹介しました:ironSourceのプロダクト担当SVPのNimrod ZutaとironSource Astraのビジネス戦略担当ディレクターのGal Fishelovizです。
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ironSourceのイノベーション哲学
すべてのironSourceのイノベーションの中心にある哲学は、3本の主要な柱で構成される完全なプラットフォームアプローチに基づいて築かれています。Omerが説明したように、この3本の柱によってironSourceが真に顧客を支援し、業界全体を前進させるプロダクトを構築することが可能になっています:
- 顧客の問題点に対する深い理解
- 強力な実行力を備えた実験の文化
- 市場の予測
この哲学こそが、Nimrod、Ellie、Galが紹介した、ironSourceの次世代の革新的なプロダクトを可能にします。
市場性テストとLevelPlayのクロスプロモーション
Nimrodは、LevelPlayの背後にある中心的なアイデア、つまり顧客の成長を助けるという点から話し始めました。このためには、ローンチからスケーリングまでのUAの問題点は何か、どうすればそれを排除できるかを理解する必要があります。この目的を達成する、SDKネットワークの市場性テストとLevelPlayのクロスプロモーションツールという、2つの革新的なプロダクトをNimrodが紹介しました。
ローンチまでのロードマップはよく知られています。つまり、まずプロトタイピングを行い、ソーシャルネットワークで市場性をテストし、ゲーム内のメトリクスを構築し、ソフトローンチを行い、そして最後にスケーリングを試みます。しかし、このロードマップには落とし穴、つまりソーシャルネットワーク上のみで市場性テストを行うことで生じる不確実性があります。これは、SDKネットワークパフォーマンスの盲点となり、アプリが最終目的地に到達できない場合が多くあります。
SDKネットワーク上での市場性テストは、開発者がどのコンセプトを立ち上げる価値があるかを迅速かつ正確に知るのに役立つソリューションです。SDKネットワークでLevelPlayの市場性テストを使用すると、意図するより幅広いオーディエンスの間でコンセプトがどのように機能するかを確認できます。
2番目のイノベーションであるLevelPlayクロスプロモーションは、開発者がすでに保有しているユーザーのポートフォリオを活用して、成長できるように構築されたものです。これまで、開発者が成長するには、ネイティブ広告枠とアドネットワークが頼りでした。しかし、これはどちらも問題点があります。ネイティブ広告枠のエンゲージメントは低く、パフォーマンスの最適化が限定的です。一方、広告ネットワークを介したクロスプロモーションはコストがかかり、自身のインスタンスと競合することになります。
Nimrodは、LevelPlayのクロスプロモーションは、開発者自身のプライベート入札ネットワークとして運営することで、これらの問題を解決すると説明しました。LevelPlayのソリューションは、他の入札ネットワークと同様に機能します。つまり、CPI入札を提供し、最高のeCPMを提供する場合にのみインプレッションを購入します。さらに、LevelPlayのクロスプロモーションではデータの透明性が得られ(自分のデータであるため)、つまりROAS向けにネットワークを最適化できるということを意味します。このソリューションは、収益化のリスクを一切伴わずに、広告ネットワークのクロスプロモーションの効率をすべて提供するものです。
Play & OwnとironSource Astra
これまでAppfestで議論されたイノベーションは、App Economyの現況に関連していました。ここでGalは、セッションの注目を未来に向けさせて、web3のironSourceのイノベーションへの窓を開けます。GalはPlay & Own(P&O)を紹介しました。これは、ironSourceが無料ゲームの進化における次のステップと考えているものです。
P&Oはゲームから得られるものだけでなく、ユーザーに対して所有することの価値とゲームの楽しさを強調することにより、「play-to-earn」から切り離します。P&Oモデルでは、ユーザーは収集、受信、または購入したゲームアイテムを実際に所有できます。これらの所有するアセットは、ゲーム内でパーソナライゼーション、パワーアップ、進捗、またはコレクタブルとして使用できます。ゲーム以外でも、VIPエリアや他のゲーム内の特典へのユーザーアクセスが得られるという価値を提供できます。
Galによると、P&Oモデルがビジネスに適している理由は4つあるとのことです:
#1 IAPの収益増加
開発者がP&Oから得られる大きな利点は、IAPの向上です。アプリ内購入を行うユーザーはわずか2~3%に過ぎないというのは、よく聞く話です。ユーザーは、IAPを趣味に関連する埋没コストと見ており、支払った金額に対し何を得ているか注意しています。しかし、P&Oはこの関係を変えます。P&Oモデルでは、ユーザーはお金を趣味に埋没させるのではなく、価値のあるアセットを手に入れるのです。このIAPの経費から資産への変換は、開発者に収益増加という結果をもたらします。
#2 ロイヤリティは新しい収益源を意味する
ナイキは昨年、パーカーとスニーカーのNFTで1億8,500万ドルを売り上げましたが、その50%はロイヤリティから生み出されたものです。このようなロイヤリティは、巨大な追加収益源であり、開発者にとってゲームを収益化する新しい方法を提供します。P&Oでは、二次市場を通じてアセットが移動した場合にロイヤリティが課金されます。開発者は、すべての取引について、所有権の変更にロイヤリティを付け加える設定にすることができます。このように、開発者はP&Oとweb3に織り込み済みの所有権から、この新しい収益源を活用することができます。
#3 相互の価値がリテンションとエンゲージメントを高める
P&Oでは、ユーザーと開発者の両方が価値を共有します。ユーザーはお気に入りの、いつもプレイするアセットの所有権を取得し、一方開発者はゲームを収益化して成長させる新しい方法を得ることができます。P&Oにおけるこの相互の価値は、よりエンゲージメントの高いユーザーを生み出し、ひいてはよりエンゲージメントの高いコミュニティを生み出します。開発者にとって、これはより長く留まり、より長くプレイするユーザーを意味します。所有権は感情的な投資をもたらし、感情的な投資はより強いコミュニティを生み出し、より強いコミュニティはより良いリテンションをサポートします。
#4 相互運用性がUAの新たな道を切り開く
web3のオープンさと相互運用性、さらに転じてP&Oも、UAに多大な影響を与える可能性があります。この要素の1つは、関連するオーディエンスを持つ、類似のゲームアセットを開発者自身のゲームの中に取り入れ、そのアセットを利用してユーザーを引き付ける能力です。もう1つの要素は、ユーザーのウォレットの透明性です。開発者は、自身のゲームと類似のゲームをプレイしたユーザーに対して、UAへの取り組みをより正確に調整することができます。
開発者がこの次世代のゲームテクノロジーをナビゲート、統合し、最大限に活用できるようにしたのが、Galがローンチを発表したIronSource Astra、web3ゲームテックスタック向けのオールインワンソリューションです。
ironSource Astraのスタック
ironSource Astraのイノベーションは、プラグ&プレイによる容易な統合、複数のインフラストラクチャの柔軟なサポート、web2からweb3へのモバイルファースト統合などの独自の要素を提供し、ユーザーオーナーシップを容易に統合します。
Astraプラットフォーム
Astraのプラットフォームは、開発者がコードなしの使いやすいインターフェイスを使用して、NFTを生成・管理できる場所です。開発者はプラットフォームを使用して、ゲーム内外のユーザーにNFTを配布し、強力なUAツールへのアクセスをもたらします。Astra SDKを使用すると、開発者は収益やアクティブなウォレットなどのパフォーマンスのメトリクスを分析できるため、ゲーム内のアセットに命を吹き込み、ユーザーエクスペリエンスに関する重要なデータを取得できます。
Astraウォレット
Astraのウォレットを作成したときに重要視したのは、使いやすさと没入感でした。簡単にログインでき、プラットフォーム間で作業できる、ユーザーフレンドリーな設計になっています。ユーザーは同じログインでウォレットとゲームにアクセスでき、これはゲーム内でも、ネイティブアプリでも、またはウェブ上でも行うことができます。
ウォレットは、NFTにアクセスし、web3プラットフォーム上で行動を起こすために不可欠なツールであるため、ユーザーフレンドリーであることが最優先事項です。
Astraマーケットプレイス
Astraのマーケットプレイスは、ユーザーのゲームプレイ体験に侵入することなく、コンバージョンを最大にする取引を容易にするために構築されました。ユーザーの没入感が最重要であったため、マーケットプレイスはカスタムデザイン機能で構築され、マーケットプレイスはプレイしているゲームの外観や雰囲気に合わせることができました。
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