アプリ内ビディングではほとんどのウォーターフォールの最適化が自動化されていますが、開発者は依然として複数のハイブリッドウォーターフォールを管理しており、それぞれに多くの手動インスタンスがあります。当然ながらこれは適時に行うものであり、管理は簡単ではないため、完全な最適化からは遠ざかってしまい、収益を上げるための他の機会に注力できなくなってしまいます。
個々のネットワークを分析し、各価格帯でインスタンスが利用できるかどうかを確認するのではなく、ウォーターフォールをさまざまなCPMの幅に分割することで、ウォーターフォールを視覚化し、ギャップを簡単に特定できます。
ここでは、CPMバケットを使用してウォーターフォールのパフォーマンスを最適化する方法のヒントをいくつかご紹介します。
CPMバケットとは？
CPMバケットは、各CPM価格帯から得られる収益とインプレッション数を正確に示し、さまざまなネットワークがウォーターフォールでどのように競合しているかをより詳細に把握できるものです。CPMバケットはリアルタイムピボットレポートの機能で、IronSource LevelPlayで利用可能です。
ギャップを特定し、埋める
通常のウォーターフォールでは、各アドネットワークの平均CPMしか表示されません。しかし、これでは、すべての価格帯でアドネットワークが配信されるのを見たり、アドネットワークが入札している価格帯を正確に把握することができません。要するに、ウォーターフォールのどこに新しいインスタンスを追加すべきなのかがわからないのです。
CPMをバケットに分けることで（例えば、CPM10～20ドルのすべてのアドネットワークを見るなど）、どのネットワークがインプレッションと収益を牽引しているか、どのCPMが満たされていないかを正確に理解できます。
それでは、どのように行ったらいいでしょうか。LevelPlayクライアントとして、IronSourceのリアルタイムピボットレポートを使用するだけです。CPMバケットフィルターオプションを選択し、「average bid price（平均入札価格）」で並べ替えます。ここから、収益がCPMの範囲にどのように広がっているかを確認し、棒グラフのギャップに気が付くようになります。収益が隣接するCPMグループよりもはるかに低い収益のギャップはすべて、収益化戦略を最適化する余地があるということになります。バケットは、1ドルなどの小さな増分から10ドルなどの大きな増分までの範囲があるため、同じ増分値のCPMバケットを比較することが重要です。
成功のためのヒント：ウォーターフォールの設定を最適化するには、一般的なウォーターフォール（アプリ、OS、広告ユニット、特定のグループの国）でタブを1つ作成し、「measures」ドロップダウンで収益とeCPMを確認してください。「show」セクションで、CPMバケットを選択し、average bid price（平均入札価格）でソートします。ここから、あらゆるギャップをマークダウンできます。
しかし、これらのギャップはどこから来ているのでしょうか？ よくある収益のギャップは、十分なインスタンスがない、動作していないインスタンスがある、ウォーターフォールの設定ミスがあるなど、ウォーターフォールの軋轢によるものです。ですが、ギャップは調整や修正も可能です。
ギャップを見つけたら、その周辺のCPMバケットを見て、状況をよりよく理解しましょう。例えば、70～80ドルのグループで、CPMバケットのすぐ下にかなりの収益を生み出す強力なインスタンスがあるとします。この特定のアドネットワークのインスタンスには多くの可能性があるため、より高いCPMバケットにプッシュする価値があります。
実際、より高いCPMバケットを見てみると、このアドネットワークはウォーターフォールのどこにもありません。これでは機会損失になってしまいます！このネットワークの別のインスタンスをウォーターフォールに追加してみてください。70～80ドルのCPMで利益を上げている場合、150ドルのCPMでどれだけの収益を上げることができるか想像してみてください。
成功のためのヒント：ウォーターフォールの上流に重点を置くと、収益上の影響が大きくなり、ARPDAU が大きく増加します。
例えば、そのネットワークのインスタンスを5つ高いCPMバケットに追加するとします。LevelPlayのクイックA/B テストを使用して、この調整によって収益が増大するかどうかを把握できます。このギャップだけでなく、発見したことすべてを把握できます。既存のウォーターフォールと新しいウォーターフォールを、これら上位5つのインスタンスと比較するだけで、最も高いインスタンスを駆動するインスタンスを実装できます。
GameBiz Consultingのマネタイズ責任者であるBožo Janković氏は、CPMバケットを使用しています。"CPMバケットは、入札ネットワークがどのCPMで満たされているかを把握するために使用されています。そこから、ウォーターフォールのどこにあるかを正確に特定して、より適切なインスタンスを追加できます。これにより、特に入札ネットワークに対して競争が激化し、収益成長の機会が生まれます"
新たなインサイトの発見
You can dig even deeper into your data by filtering by ad source. Before CPM buckets, you were limited to seeing an average eCPM for each bidding network. Maybe you knew that one ad source had an average CPM of $50, but the distribution of impression across the waterfall was a black box. Now, we know exactly which CPMs the bidders are filling. 広告ソースでフィルタリングすることで、データをより深く掘り下げることができます。CPMバケット以前は、各入札ネットワークの平均eCPMしか見えませんでした。ある広告ソースの平均CPMが50ドルだったことはご存知かもしれませんが、ウォーターフォール全体にインプレッションが分散していたことはブラックボックスでした。これで、入札者がどのCPMを満たしているかが正確にわかるようになりました。
“ironSource CPMバケットには非常に洞察力があり、毎日使用しています。ウォーターフォールを最適化し、より多くの収益を得る機会を簡単に特定できる方法です"
GameBiz Consultingマネタイズ担当責任者、Božo Janković氏
CPM分散を把握することで、収益源を特定するだけでなく、収益の成長を促進できます。より強力な入札ネットワークがどのバケットで機能しているかを知っているパブリッシャーの中には、従来のネットワークからのインスタンスをこれらの範囲を超えて積極的に追加しているところもあります。これにより、競争が激しくなり、入札者からの入札が促進されます。
詳細な分析は必要ありません。ギャップを見つけたら、上下のバケットでパフォーマンスしているのがどれなのかをすばやく理解し、何が欠けているかを正確に確認できます。これにより、収益損失を被ることがなくなります。
IronSource LevelPlay専用のCPMバケットの詳細についてはこちらをご確認ください。
