data.aiによると、現在パズルゲームのダウンロード数は30億に到達し、モバイルゲーム空間の中でも5番目に大きなジャンルに成長しています。言うまでもなく、毎年15%の割合で成長しています。
これには理由があり、パズルゲームは比較的シンプルなので幅広いゲーマーにアピールできるからです。パズルゲーマーは、短時間でできるチャレンジを簡単に何度もプレーし、自分の問題解決スキルをテストできます（ソリティア、数独、六角パズルなどを考えてみてください）。
パズルゲームは非常に単純なので、ゲーマーは単一通貨を使う傾向があります。プレイヤーがゲーム内で何かを購入したい場合、ルビーや宝石のようなハード通貨は頼りにならず、コインのようなソフト通貨が、しかも大量に必要になります。だからこそ、追加の通貨を提供する広告枠が非常に重要になるのです。実際、Googleによると、モバイルパズルプレイヤーの73%は、広告がゲームプレイ体験に影響しない、むしろポジティブな効果があると考えています。
パズルゲームの広告枠戦略を確実に成功に導くために、ironSourceのゲームデザインコンサルタントであるAnna Popereko氏が、最も有効な動画リワード枠とその効果を高める方法についてわかりやすく説明します。では始めましょう。
1. リワードマルチプライヤー
パズルゲームで最も人気のある動画リワード枠は、リワードマルチプライヤーです。これは次のように機能します。プレイヤーがリワードを受け取ると（レベルアップした後など）、次の画面で動画リワードを見るだけで、受け取ったばかりのリワードを倍増する機会が与えられます。金額はゲームによって異なりますが、2倍から20倍までのリワードを提供できます。
この枠が効果的であるのには、いくつか理由があります。まず、プレイヤーは、今勝ち取ったばかりの通貨を簡単に活用して、指数関数的に増やすことができます。次に、これらの枠は緊迫感も生み出します。エンゲージメントのチャンスは1回しかないので、ユーザーがこのページをスキップすることを選択すると、通貨を増やす大きな機会を逃すことになります。
たとえば、Playsimpleは、ゲームWord Tripでこの方法を採用しました。ユーザーは、リワードを受け取ると、それを増やすオプションも同時に受け取ります。これに必要なのは動画リワードを見ることだけです。
2. 追加の通貨
追加の通貨はもう1つの戦略枠であり、同様のリワードマルチプライヤーで通貨を増やすことを目的としています。ただし、これらの枠はポップアップではなく、ホームページまたはショップに固定されており、エンゲージメントを待っています。リワードマルチプライヤーとは異なり、追加の通貨枠にアクセスするためにゲームを積極的にプレイする必要はありません。実際には偶然見つけるプレイヤーが多いのです。
これらの枠では、通貨は無制限に提供されるわけではありません。頻度と上限が設定されており、通常は1日に1、2度しかプレイできません。追加の通貨枠でもタイミングをうまく利用できます。通常はカウントダウン時計で、新しい動画を視聴して、別のリワードにアクセスできる残り時間をプレイヤーに知らせます。
たとえば、Lihuhuはこの枠をヒット作のMatch Triple 3Dに組み込み、プレイヤーがショップで通貨バンドルを探索している間に、動画リワードを視聴すれば10コインを無料で入手できるようにしました。ショップ内のプレイヤーは、多くの通貨を獲得しようとすでに意欲を高めています。そのためこの種の枠がうまく機能するのです。
3. 復活
パズルゲームのレベルはかなり長くなる傾向があるため、復活もまた重要な枠となります。通常、プレイヤーがレベルの途中で失敗すると、そのレベルに費やしたすべての時間を放棄して、最初からやり直す必要があります。しかし復活枠では、動画リワードを視聴するだけで、中断した時点から続行できます。
他のオプションではレベルの進行に費やした努力と時間が失われる場合は特に、プレイヤーが復活枠に関心を持つようになるのは自然の流れです。一般に、レベルが長ければ長いほど、この枠に関心を持つプレイヤーが増えています。
Lihuluは、Match Triple 3Dでこの枠をうまく利用しています。プレイヤーのライフがなくなった場合、プレーを続けるには通貨を使うか、動画リワードを見るかの2つしか方法はありません。この枠が非常に効果的なのは、動画リワードが文字通り命取りになるような重要な場面で、プレイヤーを捕まえるからです。
4. ブースター
パズルゲームは、精神的課題や、行く手を阻むあらゆる問題を解決することに意欲をかき立てられるプレイヤーを惹きつけます。それがブースター枠の人気の理由です。プレイヤーが、レベルのどの時点で行き詰まっても、動画リワードを視聴するだけで、そこに立ちはだかる課題を解決するためのサポートを受けられるので、自信を持って次の課題に進むことができます。
ブースターはプレイヤーのパズル全体を解決してはなりません。それをすると、プレイヤーが自ら課題を解決することで得られる達成感が損なわれてしまいます。むしろ、ブースターは、プレイヤーをゲームに熱中させ、できれば自分でパズルを解けるように適切に後押しする必要があります。
Wido Gamesの数字による塗り絵ゲームであるPixel by Numberでは、プレイヤーが数字のグループをタップするのに飽きたら、ペイント缶アイコンをクリックし、動画リワードを視聴するだけで、プレーヤーの代わりにその領域に色を付けてくれます。これはウィンウィンと言えるでしょう。ブースターを使用することで、プレイヤーはパズル完了に必要な追加のサポートとモチベーションが得られるからです。
5. 追加ライフとミステリーリワード
この他に使用する価値のある一般的な枠は、追加のライフとチェストの2つです。ライフベースのシステムを備えたゲームでは、ライフがなくなると補充されるまで待つ必要があります。ですから、これは動画リワード枠には理想的な場所となります。追加のライフ枠に参加することで、プレイヤーは動画リワードを見るだけで、ライフラインと必要なエネルギーのブーストを補充できます。これらの枠は、特に一度に複数のライフを消費している場合、プレイヤーに継続してもらうのに理想的な方法です。言うまでもなくセッションも長くなります。
一方、ミステリーリワードは、追加通貨枠に取って代わる素晴らしいエキサイティングな手段となります。プレイヤーがミステリー枠（チェストなど）を開けると、謎の賞品が入ったホイールを回すことができます。追加の通貨枠と同様、これらはカウントダウンクロックによる時間制限があるため、ペーシングはゲームによって異なります。
たとえば、PlaysimpleのWord Tripでは、プレイヤーがミステリーリワードに参加すると、動画リワードを視聴して賞品を獲得できますが、1日に獲得できる金額は限定されています。
パズルゲームはモバイルゲームの分野で引き続き主要なジャンルであり、このような枠を使用するだけで、パズルゲーム体験を向上させ、このジャンルのブームを維持できます。プレイヤーの目標とモチベーションを理解し、広告枠でプレイヤーのプレイ時間を充実させて延長することで、プレーヤーの体験を向上させ、その結果として収益増加が達成できます。
